(赤面症の薬を飲まない治し方の説明)人前で緊張し顔が赤くなってしまい辛いという赤面症は、赤ら顔や赤面癖などとも言われますが、あがり症の中でも特に多く見られる症状の一つになります。この症状は、人前で顔が赤くなってしまうという形で現れますが、人によっては、ほっぺたや頬が赤くなることが悩みだったり、耳たぶが赤くなることが悩みだったりと、赤くなる場所は人によって、それぞれだと言えます。 ただ、いずれの場合も、人前で顔が赤くなることで、人から変に思われるのではないかとか、自分が相手に好意を持っていると勘違いされるのではないかとか、人から見下されるのではないかとか考えていることが多いものなのです。 そして、この結果、顔が赤くなることを異常なこととか良くないことと考え排除しようとしてしまうものなのです。 具体的には薬による治し方を選択したり、赤面症を治すために催眠を利用したりといった形になります。 しかし、このように赤面症の症状だけに目を向けた治し方をすればするほど、逆に「とらわれ」が強くなり、赤面を余計に起こしやすくなってしまうものなのです。 ですから、赤面症の症状だけに目を向けた治し方ではなく、その元になっている、顔が赤くなることで人から変に思われたらどうしようという不安を「あるがまま」に受け入れる方向で治すようにしていった方が良いのだと思います。 また、赤面症は多汗症など、他のあがり症の症状と同様に、自分にとって大切だと思える相手に対して起こることが多いものです。 若い人であれば、自分と同年代の異性の前で顔が赤くなりやすく、会社員であれば、苦手な上司とか自分にとって影響力がある相手に赤面症の症状が起こる場合が多いものなのです。 ただ、赤面症も脳内の異常物質とか体の異常から来る症状ではなく「とらわれ」という心の置き所の問題から来る症状なのです。 ですから、いくら抗うつ剤とか抗不安剤といった薬を飲んでも、これだけでは根本的な治し方にはならないのです。 逆に、薬を飲まなくても、森田療法の考え方に従って努力方向の誤りを正すようにしていけば、これで充分「とらわれ」は薄れてくるものなのです。 そして、この結果、赤面症の症状は充分、治すことが出来るものなのです。 |
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